「Claude Codeって名前は聞いたことがあるけど、何ができるのかよくわからない」
「エンジニアじゃないと使えないツールなの?」
Claude Codeは2025年2月にAnthropicがリリースしたAIコーディングエージェントです。登場以来、エンジニアを中心に急速に広まっていますが、「自分には関係ないツール」と思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Claude Codeでできることとできないことを実務目線で整理し、さらに便利なツールと組み合わせることで「できるようになること」まで解説します。エンジニアだけでなく、Web担当者や経営者の方にも参考になる内容です。
更新日:2026年6月15日
監修者:藤田 真季(ウェブ担さん・マーケティング担当)
Claude Codeとは?基本をおさえておこう
ChatGPTや通常のClaudeのような「質問→回答」の対話型AIとは異なり、Claude Codeはターミナル(コマンドライン)から起動し、プロジェクト全体のコードを読み込んで、複数のファイルを横断した作業を自律的にこなすことができます。つまり、「こういうものを作って」と伝えるだけで、ファイルの作成・編集・コマンド実行・テストまでをAIが一気通貫で進めてくれるイメージです。
| 比較項目 | 対話型AI(ChatGPT・Claude通常版) | Claude Code |
| 操作方法 | ブラウザ上でテキスト入力 | ターミナル(コマンドライン)から起動 |
| できること | 質問への回答・文章生成・コード提案 | ファイル操作・コード生成・テスト実行など自律的な作業 |
| ファイルへのアクセス | 貼り付けたテキストのみ | プロジェクト全体のファイルを直接読み書き |
| 向いている用途 | アイデア出し・文章作成・調査 | 開発作業・自動化・コードの修正 |
2026年現在、Claude CodeはProプラン(月額20ドル〜)から利用できます。また、VS CodeやDesktopアプリなどのGUI環境でも使えるようになったため、ターミナル操作が苦手な方でも導入しやすくなっています。最新の料金・プランについてはClaude公式サイトでご確認ください。
Claude Codeでできること
① 新規ファイル・機能の作成(0→1の速さが圧倒的)
Claude Codeの最大の強みは「ゼロから何かを作る速さ」です。新しいアプリケーションの環境構築、新しいライブラリの導入、新機能の実装など、0から1を作るタスクは非常に得意です。たとえば「問い合わせフォームのバリデーション処理を追加して」「新しいページのテンプレートを作って」といった指示を日本語で出すだけで、必要なファイルを作成してくれます。
② リファクタリング・コードの置き換え
既存のコードを整理・改善する「リファクタリング」も得意分野です。ライブラリの置き換えや繰り返し処理の最適化など、単純作業の繰り返しを伴うタスクはAIの最も得意とするところです。「このライブラリを別のものに置き換えて、関連ファイルも全部修正して」と指示するだけで、複数ファイルにまたがる修正を一括で行ってくれます。
③ バックエンド処理の実装
仕様が明確に定義されているバックエンド処理は、Claude Codeが特に信頼できる領域です。「この入力データを受け取って、このような処理を行い、このフォーマットで返す」といった具体的な仕様を伝えると、品質の高いコードを生成してくれます。APIの実装やデータベース処理など、ロジックが明確な作業に向いています。
④ プロジェクト全体を横断した作業
Claude Codeは最大100万トークン(書籍数冊分に相当)のコンテキストを保持できるため、大規模なプロジェクトでも全体像を把握しながら作業できます。そのため、「このバグを修正して、関連するテストも直して、ドキュメントも更新して」といった複数ステップにまたがる作業を一度の指示で完結させることも可能です。
| できること | 具体例 | 難易度 |
| 新規ファイル・機能の作成 | 問い合わせフォーム作成・環境構築・ページテンプレート | ◎ 最も得意 |
| リファクタリング | ライブラリ置き換え・コード整理・重複処理の統合 | ◎ 得意 |
| バックエンド処理 | API実装・データ処理・バリデーション | ◎ 得意 |
| 横断的な修正・更新 | 複数ファイルの一括修正・バグ修正+テスト修正 | ○ 比較的得意 |
| テスト実行・自動化 | テスト実行→エラー修正→再実行のループ | ○ 比較的得意 |
| ドキュメント作成 | README作成・コードのコメント追加・仕様書ドラフト | ○ 比較的得意 |
Claude Codeでできないこと・現時点での限界
① コードの品質が担保されないケースがある
特にフロントエンド開発において、コードの品質が低下するケースがあります。たとえばReactで開発を依頼すると、一見動いているように見えても、コードの中身を確認すると不要なuseEffectが多用されていたり、非効率な書き方になっていることがあります。つまり、動くコードは書けても、「良いコードが書けるか」はまた別の話です。そのため、生成されたコードは必ず人間がレビューする前提で使う必要があります。
② コーディング規約・運用への意識が低い
Claude Codeは基本的に「今動くもの」を作ることを優先する傾向があります。そのため、何も設定せずに使い続けると、ファイルによって記法が混在したり、CSSを突然インラインで書き始めたりすることがあります。これを防ぐためには「CLAUDE.md」というプロジェクト設定ファイルにコーディング規約を事前に定義しておく必要があります。ただし、作業が長くなるとその設定が無視されてしまうケースもあるため、注意が必要です。
③ 最新情報・外部ドキュメントの参照が弱い
Claude Code単体で使うと、最新のライブラリドキュメントや外部情報への参照が弱い場面があります。学習データの切り取り時点より新しいバージョンの仕様には対応できないため、「最新のフレームワークのドキュメントに基づいて実装して」という指示が意図通りに機能しないケースがあります。この問題はMCPサーバーを組み合わせることで補うことができます(後述)。
| できないこと・限界 | 対処法 |
| フロントエンドのコード品質が不安定 | 生成後に必ず人間がコードレビューを行う |
| コーディング規約を無視することがある | CLAUDE.mdに規約を事前定義する |
| 最新ドキュメントへの参照が弱い | Context7などのMCPサーバーと組み合わせる |
| デザインの感覚的な判断が難しい | デザイン指示は詳細に・具体的に伝える |
| 機密情報・本番環境への直接アクセス | 本番環境への直接操作は人間が行う |
ツールと組み合わせて「できるようになること」
① Claude Code Hook|作業の完了を自動通知する
Claude Code Hookは、Claude Code公式が提供する機能です。Claude Codeのライフサイクル(作業の開始・確認待ち・完了など)に合わせて、特定のコマンドを自動実行できます。たとえば「Claude Codeが確認待ちになったらスラックに通知を送る」「作業が完了したら音を鳴らす」といった設定が可能です。長時間かかる作業の間も他の仕事を進められるため、作業効率が大幅に向上します。詳しくはClaude Code公式ドキュメント(hooks-guide)を参照してください。
② Context7|最新ドキュメントを参照できるようにする
Context7は、AI向けに整備されたライブラリ・フレームワークのドキュメントを提供するMCPサーバーです。MCPサーバー(Model Context Protocol)とは、AIに外部の情報やツールを接続するための仕組みのことです。Claude CodeにContext7を追加することで、最新のドキュメントを参照しながら実装できるようになります。つまり、「検索が弱い」というClaude Codeの弱点を効果的に補えます。
導入手順:
1. context7.comにアクセスしてアカウントを作成する
2. ダッシュボードでAPIキーを取得する
3. ターミナルで接続コマンドを実行する
4. プロンプトに「use context7」と追記して使用する
③ Readability MCP|Webページの本文をAIに読ませる
Readability MCPは、URLを渡すとWebページから本文だけを抽出してClaude Codeに渡してくれるツールです。通常、Webページには本文以外にもナビゲーション・広告・フッターなど大量の不要情報が含まれています。Readability MCPを使うことで、必要な情報だけをAIに正確に読み込ませることができます。特定の記事や仕様書をClaude Codeに理解させたいときに便利です。
| ツール名 | 補える弱点 | 難易度 |
| Claude Code Hook | 長時間作業中の確認待ち・完了通知の見逃し | ★☆☆(設定は比較的簡単) |
| Context7 | 最新ドキュメントへの参照の弱さ | ★★☆(APIキー取得・インストールが必要) |
| Readability MCP | Webページの本文抽出・正確な情報の読み込み | ★★☆(MCPの設定が必要) |
エンジニアじゃなくても使える?Web担当者・経営者の活用ポイント
VS Code・Desktopアプリでターミナル不要で使える
2026年現在、Claude CodeはVS Code拡張機能やDesktopアプリでも利用できます。つまり、ターミナルを直接操作しなくても、GUIの画面からAIに指示を出せます。また、AIによる変更内容を画面上で確認・承認・取り消しするといった操作も直感的に行えるため、「コマンドが怖い」という方でも比較的導入しやすくなっています。
Web担当者がClaude Codeを活用できるシーン
| シーン | 具体的な活用例 |
| WordPressの軽微な修正 | 「このボタンの色を変えるCSSを書いて」「この部分のHTMLを修正して」 |
| 定型作業の自動化 | 「CSVデータを整形して別のフォーマットに変換するスクリプトを作って」 |
| エラーの原因調査 | 「このエラーメッセージの原因を調べて解決策を教えて」 |
| コードの内容確認 | 「このコードが何をしているか日本語で説明して」 |
| 開発チームとの連携 | 「この仕様書に基づいてissueを起票して」「変更内容の説明文を書いて」 |
ただし、本番環境への直接操作や重要なコードの変更は、エンジニアが確認・承認する前提で使うことが大前提です。Claude Codeはあくまで「優秀だが確認が必要なアシスタント」として捉えることが重要です。
Claude Codeの料金と始め方
| プラン | 月額費用(目安) | Claude Code | 向いているケース |
| Free | 無料 | ×(利用不可) | Claude通常版を試したい |
| Pro | 約20ドル/月 | ○(利用可) | 個人・軽めの利用 |
| Max | 約100ドル/月〜 | ◎(上限緩和) | ヘビーユーザー・開発者 |
| Team | 約25〜30ドル/人/月 | ◎(チーム利用) | チーム・法人での利用 |
※ 料金は2026年6月時点の目安です。為替変動・プラン改定により変わる場合があります。最新の料金はClaude公式サイトでご確認ください。
最初の3ステップ
1. claude.aiでアカウントを作成し、Proプラン以上に登録する
2. Claude CodeをDesktopアプリまたはVS Code拡張機能からインストールする
3. 試しに「このフォルダの中にあるファイルの一覧を教えて」と日本語で話しかけてみる
最初から難しいタスクを任せる必要はありません。まずは「何を聞いても壊れない」という感覚をつかむことから始めましょう。
Claude Codeを使うときの注意点
① 生成されたコードは必ずレビューする
Claude Codeが生成したコードは、動いていても品質が低いケースがあります。そのため、本番環境に適用する前には必ず人間がレビューする体制を作ることが重要です。「AIが作ったから大丈夫」という過信は禁物です。
② 機密情報を含むプロジェクトには慎重に
Claude Codeにアクセスさせるファイルには、APIキー・パスワード・顧客情報などが含まれることがあります。Anthropicはデータの取り扱いに関するポリシーを定めていますが、機密性の高い情報を含むプロジェクトへの導入は、セキュリティポリシーを確認したうえで慎重に判断してください。
③ 「魔法のツール」ではなく「優秀な道具」として使う
Claude Codeは確かに強力なツールですが、現時点では「人間の監督なしに全自動で開発を完結させる」レベルには達していません。適切な指示・適切なレビュー・適切な使用範囲を守ることで、初めてその真価が発揮されます。
まとめ:Claude Codeはまだ魔法ではなく、優れた道具
・Claude Codeは新規ファイル作成・リファクタリング・バックエンド処理が得意。特に0から1を作る速さは圧倒的
・フロントエンドのコード品質・コーディング規約の維持・最新ドキュメントの参照には弱点がある
・Claude Code Hook・Context7・Readability MCPと組み合わせることで弱点を補い、さらにできることが広がる
・2026年現在、VS CodeやDesktopアプリでGUI操作が可能になり、非エンジニアでも活用しやすくなった
・生成されたコードは必ず人間がレビューする。機密情報の取り扱いには注意が必要
AI技術の進化は日々目覚ましく、Claude Codeの「できること」は今後さらに広がっていくことが予想されます。しかし現時点では「魔法ではなく道具」として適切に使いこなすことが、AI活用の第一歩です。
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