更新日:2026年5月29日
監修者:大森 潤(ウェブ担さん・Web運用担当)
「SlackとTeams、両方チェックしないといけないから通知が追いきれない……」
「チャットで共有した内容をメールにも転送したいが、設定方法がわからない……」
複数のチャットツールを使い分けている中小企業の担当者なら、こうした悩みを感じたことがあるはずです。
この記事では、Slack・Microsoft Teams・LINE・Chatworkのチャットツール連携方法を、設定手順つきでわかりやすく解説します。ツール同士の連携から、メールとの連携まで、社内の情報をひとつに集める方法をまとめました。
チャットツール連携が必要な理由——情報バラバラ問題を解決する

取引先はTeams、社内はSlack、個人連絡はLINE——こうした状況になっている企業は中小企業に限らず増えています。複数ツールを使い分けることで起きる問題は主に3つです。
| よくある問題 | 具体的な困りごと |
| 通知の見落とし | どのツールに重要な連絡が来たかわからず、確認漏れが発生する |
| 情報の二重管理 | 同じ内容をSlackとメール両方に投稿する手間が発生する |
| ツール切り替えの手間 | 返信のたびに画面を切り替えるだけで集中力が途切れる |
チャットツールを連携させることで、これらの問題をまとめて解決できます。具体的には「メールの通知をSlackに流す」「SlackのメッセージをTeamsでも確認できる」といった状態を作ることが目標です。
主要4ツールの連携マップ——何と何がつながるか一覧で確認

まず、どのツールがどのツールと連携できるのかを整理します。
| ツール | メールとの連携 | 他チャットツールとの連携 | 自動化ツール対応 |
| Slack | ◎ Email App / Zapier | ◎ Teams連携アプリあり | ◎ Zapier / Make |
| Microsoft Teams | ◎ Outlook標準統合 | ◎ Power Automate | ◎ Power Automate |
| LINE(LINE WORKS) | ○ LINE Notify経由 | △ 限定的 | ○ Zapier |
| Chatwork | ○ メール転送機能 | △ 限定的 | ○ Zapier / IFTTT |
SlackとTeamsは連携の柔軟性が最も高く、メールとも他ツールとも幅広くつなげることができます。LINEとChatworkは比較的シンプルな連携が中心です。
チャットツール連携の方法【ツール別・設定手順つき】

① Slackとメールを連携する方法
Slackには「Email App」という公式機能があり、メールをSlackチャンネルに届けることができます。Zapierなどの外部ツールは不要で、無料プランでも利用可能です。
【設定手順】
1.Slackの「App」メニューから「Email」を検索してインストール
2.連携したいチャンネルを選択し、専用のメールアドレスを発行
3.Gmailなどのメールサービスで「転送設定」を開き、発行されたアドレスに転送ルールを設定
4.指定チャンネルにメールが届くことを確認
さらに細かい条件で連携したい場合(例:特定の差出人からのメールのみ通知)は、ZapierやMakeを使うと柔軟に設定できます。
② Microsoft Teamsとメールを連携する方法
Microsoft 365をお使いの場合、OutlookとTeamsは標準で統合されています。設定なしでもOutlookのカレンダーやメールの一部がTeamsから確認できます。さらに自動化したい場合はPower Automateが有効です。
【設定手順(Power Automateを使う場合)】
5.Microsoft Power Automate(powerautomate.microsoft.com)にアクセス
6.「新規フロー」→「自動化したクラウドフロー」を選択
7.トリガーに「新しいメールが届いたとき(Outlook)」を選択
8/アクションに「メッセージを投稿する(Teams)」を追加し、投稿先チャンネルを指定
9.フローを保存・有効化して動作確認
GmailとTeamsを連携させたい場合も、Power AutomateまたはZapierで同様の設定が可能です。
③ LINE(LINE WORKS)とメールを連携する方法
個人LINEでは業務連携に限界があります。法人利用には「LINE WORKS」への切り替えが推奨です。LINE Notifyを使えば個人LINEでもメール通知を受け取れますが、セキュリティ面では注意が必要です。
【LINE Notifyを使った設定手順】
10.notify-bot.line.me にアクセスしてLINEアカウントでログイン
11.「トークンを発行する」からアクセストークンを取得
12.メールサービス(Gmail等)の「転送設定」でLINE Notify経由の転送ルールを作成
13.重要なメールがLINEに通知されることを確認
※ LINE Notifyは2025年3月にサービス終了が予告されています。現在は後継APIへの移行が推奨されているため、長期利用を考える場合はLINE WORKSへの切り替えが安全です。
④ Chatworkとメールを連携する方法
Chatworkには「メール転送機能」が搭載されており、特定のメールアドレスにメールを送るだけでChatworkのチャットにメッセージが投稿されます。API連携も可能で、ZapierやIFTTTと組み合わせて高度な自動化もできます。
【設定手順】
14.Chatworkの設定画面から「メール転送設定」を開く
15.連携したいチャットルームを選び、専用のメールアドレスを発行
16.Gmail等のメールサービスで、その専用アドレスへの転送フィルターを作成
17.Chatworkの指定ルームにメール内容が届くことを確認
チャットツール同士を連携する方法(Slack↔Teams など)

取引先がTeamsで、社内はSlackを使っているというケースは中小企業でも増えています。この場合、ツールを都度切り替えるのではなく、連携させてしまうのが最も効率的です。
| 連携の組み合わせ | 使うツール・方法 | 難易度 |
| Slack ↔ Teams | Zapier / Make / 専用連携アプリ | 中(設定30〜60分) |
| Slack ↔ Chatwork | Zapier | 中(設定30分) |
| Teams ↔ Chatwork | Power Automate / Zapier | 中(設定30〜60分) |
| LINE WORKS ↔ Slack | Zapier / LINE WORKS Bot | やや難(API知識が必要) |
Zapierを使う場合、プログラミング知識は不要ですが、月額費用(無料プランは連携数・実行回数に制限あり)が発生します。無料範囲で収まるか事前に確認してください。
ウェブ担さんでは、こうしたツール間の連携設定も代行対応しています。「どの組み合わせが自社に合うか判断できない」という場合はご相談ください。
連携を設定した後に必ずやるべき3つのこと

連携を設定しただけで放置すると、逆に情報過多になったり、見落としが増えたりすることがあります。設定後は以下の3点を必ず確認してください。
① 通知するメールをフィルタリングする
すべてのメールを通知すると、重要でない広告メールや通知メールも流れてきます。「差出人が取引先のものだけ」「件名に特定の文言が含まれるものだけ」という条件を設定して、通知量を絞り込みましょう。
② 社内でルールを統一する
「このメールはSlack」「このメールはTeams」と人によってバラバラでは意味がありません。どの情報をどのチャンネルに流すかをチーム内でルール化して文書化しておくことが重要です。
③ 定期的に連携設定を見直す
ツールのアップデートや組織変更により、設定が意図通りに動かなくなることがあります。月に一度は連携が正常に機能しているかを確認する習慣をつけましょう。
まとめ
チャットツール連携のポイントをまとめます。
・Slackはメール連携・他ツール連携ともに柔軟性が高い
・Microsoft TeamsはOutlookと標準統合、Power Automateで高度な自動化が可能
・LINEはLINE WORKSへの移行が長期的に安全
・ChaworkはメールURL転送機能で手軽に連携できる
・ツール同士の連携はZapier・Power Automateが主な選択肢
・連携設定後は通知フィルタリング・運用ルール統一・定期見直しが必須
「設定が難しい」「どのツール組み合わせが自社に合うかわからない」という場合は、専門家に相談するのが時間的にもコスト的にも合理的です。
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よくある質問(Q&A)
Q. 無料でチャットツールを連携させることはできますか?
A. ツールによっては無料で連携できます。SlackのEmail AppはSlack無料プランでも利用可能です。Zapierは無料プランで月100タスクまで自動化できます。本格的な多段階の自動化には有料プランが必要になるケースがほとんどです。
Q. プログラミングの知識がなくても設定できますか?
A. 本記事で紹介した方法は、ZapierやPower Automateを含めてプログラミング知識なしで設定できます。ただし複雑な条件設定や、LINEのBot連携などはAPI知識が必要になる場合があります。
Q. 連携設定後、情報が多くなりすぎて逆に困っています。どうすれば?
A. 通知フィルタリングの見直しが最初の対処です。「すべて通知」ではなく「特定の差出人・キーワードを含むものだけ」に絞り込むだけで解決することが多いです。それでも改善しない場合は連携設計を一から見直す必要があります。
デジタル業務の設定・運用はウェブ担さんにお任せください
チャットツールの連携設定や運用ルールの整備は、一度しっかりやっておけば業務効率が大きく変わります。しかし「設定する時間がない」「どの方法が自社に合うか判断できない」という方も多いはずです。
ウェブ担さんは、こうしたデジタル業務の設定・運用を月額定額で丸ごと代行するサービスです。ツール連携の設定から運用ルールの策定まで、経験3年以上の正社員チームがサポートします。