「AIO対策の代行会社から営業を受けたが、本当に必要なのか判断できない」
「月額20万円〜と言われたが、この金額が妥当なのか分からない」
「ChatGPTやAI検索に自社が出てこないのが、不安になってきた」
ウェブ担さんへのご相談でも、AI検索への対応を、外部に任せるべきかどうかを迷っている、というお話をお聞きするようになりました。
結論から言うと、中小企業は、AIO対策の代行を急いで契約する前に、「自社サイトの基本情報・FAQ・一次情報・更新が、整っているか」を確認することが先です。AIO対策は、特別な施策というより、これまでのホームページ運用の延長線上にあるためです。この記事では、依頼できること、費用の目安、外注の前に確認したいこと、要注意な提案を整理します。
更新日:2026年10月20日
AIO対策の基本と、中小企業が最初に取り組む3つのことは、こちらの記事で解説しています。この記事は、その「外注」の判断に絞った内容です。
AIO対策の代行で、依頼できること
AIO対策(LLMO対策・GEO対策とも呼ばれます)の外注には、大きく4つの形があります。AI検索の診断サービスを提供する会社などが、各社の公開している料金を集計した記事(2026年10月時点)を参考に、費用の目安を整理しました。なお、これらは自社で検証した数字ではなく、会社ごとの公表値のため、目安としてご覧ください。
| 依頼の形 | 内容 | 費用の目安(各社の公表料金より) |
| 計測ツール | AIの回答に自社が出るかを、継続して計測する | 月額数万円〜(中央値は月4万円前後とする集計がある) |
| 診断(単発) | いくつかの質問をAIに投げて、自社の見え方を調べ、報告書にまとめる | 1回10万円〜50万円程度(中央値は15万円前後とする集計がある) |
| 月額コンサル・対策支援 | 改善点の提案と、実行の支援を、継続して行う | 月額20万円〜50万円程度(中央値は22.5万円前後とする集計がある) |
| フルサポート(実装・制作込み) | サイトの改修や、コンテンツ制作まで、一括して行う | 月額50万円〜100万円程度とする例がある |
対策支援は、6か月程度の契約が多く、総額は100万円を超えやすい、という指摘もあります。月額5万円から始められる、ウェブ担さんの定額運用とは、水準が大きく異なります。
【自社データ】ウェブ担さん自身のサイトでは、どうだったか
ウェブ担さん自身のサイトの、AI関連の数字を、2つ紹介します。
①AI機能での表示は、すでに起きている(28日間)
Googleサーチコンソールの、生成AI機能での表示回数は、2026年9月20日〜10月17日の28日間で、合計2,860回でした。そのうち、AIツールの解説記事と、業界別のランキング記事の2本で、約6割を占めています。つまり、AIO専用の施策をしていなくても、「問いに直接答える、質の高い記事」はAIに拾われているという状況です。ただし、これは表示回数で、クリックの数ではありません。
②専用の設定を行った結果は、「AIごとにまちまち」だった
2026年9月中旬に、AI向けの設定(llms.txt・robots.txt・構造化データ)を行い、その前後でAIでの引用数を計測しました。結果は、ChatGPTでの引用が減る一方、Perplexityでは増え、Geminiでは初めて引用が確認される、というように、AIごとに分かれました。計測は1か月分で、連休の影響もあるため、「設定が効いた/効かなかった」とは、言い切れません。ただ、「特別な設定を入れれば、必ず引用が増える」とは言えないことは、実感しています。
こうした実感は、Googleが「AI検索向けの特別な書き換えは不要で、質の高い情報発信という基本は変わらない」という趣旨の見解を示していることとも、一致しています。基本の考え方は、こちらの記事で解説しています。
代行を頼む前に、自社で確認できる5つのこと
| 確認すること | 見るポイント | 関連する記事 |
| ①会社・サービスの基本情報 | 会社概要・所在地・料金・サービス内容が、最新で、ページ間で食い違っていない | ホームページ保守の基本 |
| ②質問に答える形になっているか | ページの冒頭に結論がある。FAQがある。「〜とは」の定義がある | AIに引用されやすい記事の書き方 |
| ③自社ならではの情報 | 事例・数字・現場の気づきなど、一次情報が入っている | 記事作成の外注の考え方 |
| ④更新日・執筆者 | いつ、誰が書いたかが分かる。古い情報が、放置されていない | 日々の更新の中で整える |
| ⑤サイトの保守 | 期限切れ・表示崩れ・リンク切れなど、基本の不具合がない | ホームページ保守の基本 |
この5つは、AIO専用の高額なサービスを使わなくても、日々の運用で、整えていけるものです。それぞれの詳しい進め方は、こちらの記事をご覧ください。
外注するか、自社で進めるか|判断の目安
| 状況 | おすすめの進め方 |
| 基本情報・FAQ・記事が、まだ整っていない | まずは、通常のホームページ運用で、基本を整える(AIO専用の外注は、後でよい) |
| 基本は整っているが、AIの回答に出ているか分からない | 自社で質問を投げて、確認する。必要なら、診断(単発)を検討する |
| 取引先や経営層から、AI対策の報告を求められている | 診断や計測ツールで、現状を数字で把握し、報告できる形にする |
| すでにSEOに力を入れており、AI検索でも優位に立ちたい | SEOの会社と、一体で進められる支援を検討する |
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要注意な提案の見分け方
| 提案の例 | 注意したい理由 |
| 「AIに必ず引用される」と保証する | AIの回答は、AIの種類や状況で変わる。保証できるものではない |
| AI向けの専用ファイルや設定だけで、引用が増えるとする | 自社の計測でも、AIごとに結果が分かれ、効果は限定的だった |
| AIで大量に記事を生成して、納品する | 質の低い記事の量産は、評価を下げるおそれがある |
| 長期の契約を前提とし、解約条件が不明 | 成果が見えにくい分野ほど、契約期間と解約条件を確認する |
| 成果の指標が、独自のスコアだけ | 問い合わせ数や、AI経由の流入など、事業の指標で見る |
見積もりで確認する7項目
①何の質問を、どのAIに、何回投げて測るのか(診断の範囲)
②報告書だけで終わるのか、改善の実行まで含まれるのか
③実装やコンテンツ制作は、誰が行い、費用に含まれるのか
④契約期間と、解約の条件
⑤報告の頻度と、成果の指標
⑥サイトの管理者権限は、自社が持てるか
⑦通常のSEO・ホームページ運用との関係(重複して支払っていないか)
AI経由を含め、アクセスの数字が変わったときの、原因の切り分け方は、こちらの記事が参考になります。
AI経由の効果は、どう測るか
代行を依頼するかどうかに関わらず、「AIから、どれくらい人が来ているか」は、自社で確認できます。
| 見る場所 | 分かること | 注意点 |
| GA4の流入元(AIアシスタント経由) | ChatGPTなど、AIのサービスから来た訪問の数 | 数は、まだ全体のごく一部のことが多い |
| サーチコンソールの生成AI機能のレポート | AI機能の中で、自社のページが表示された回数(ページ別) | クリックの数ではなく、表示の回数 |
| AIへの質問テスト | お客様が聞きそうな質問を入力し、自社が出るか・情報が正しいかを見る | AIごと・日ごとに結果が変わるため、日付つきで記録する |
ウェブ担さん自身のサイトでも、2026年9月のAIアシスタント経由の訪問は、前月の16から42に増えました。ただし、サイト全体の訪問の約2.5%にとどまっています。まだ小さな数字のため、増減に一喜一憂するのではなく、「どの記事が、どんな質問で拾われているか」というパターンを見るのがおすすめです。
AIO専用ではなく、ホームページ運用の中で整えるという選択肢
AIO対策の中身の多くは、基本情報の更新、FAQの整備、事例の追加、サイトの保守といった、日々のホームページ運用です。ウェブ担さんは、月額5万円からの定額制で、ホームページの更新、記事の制作・投稿、アクセス解析などを、稼働時間の範囲内で、まとめて依頼できます。「AIO専用の高額なプラン」ではなく、「運用の質を高めることで、AIにも伝わりやすいサイトにする」という考え方です。
もちろん、必要に応じて、診断や計測の専門サービスを使う選択肢もあります。まずは、現状と目的をお聞かせください。
よくある質問
Q. AIO対策・LLMO対策・GEO対策は、何が違いますか?
A. 呼び方が違うだけで、指している施策は、ほぼ共通と考えて問題ありません。いずれも、AI検索の回答の中で、自社の情報が正しく理解・引用されやすい状態を目指す取り組みです。
Q. 代行に頼めば、ChatGPTに紹介されるようになりますか?
A. 確実に紹介される方法は、ありません。AIの回答は、AIの種類や質問の内容で変わります。基本情報の整備、質問に答える形での発信、自社ならではの情報の追加が、基本の取り組みです。
Q. 費用は、どれくらいを見ておけばよいですか?
A. 計測ツールは月額数万円から、診断は1回10万〜50万円程度、対策支援は月額20万円〜といった公表例があります。ただし、自社で検証した数字ではありません。必ず、複数社の見積もりで、含まれる範囲を比べてください。
Q. 自社でまず確認できることはありますか?
A. お客様が聞きそうな質問を、ChatGPTなどに入力して、自社が出るか、情報が正しいかを確認できます。結果は、日付とあわせて記録しておくと、あとで比較できます。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
・AIO対策の代行は、計測ツール・診断・月額コンサル・フルサポートの4つの形があり、公表されている費用の目安は、月額数万円から100万円まで幅広い
・中小企業は、代行の前に、基本情報・FAQ・一次情報・更新・保守の5つを、自社で確認するのが先
・ウェブ担さん自身のサイトでも、専用設定の結果は、AIごとにまちまち。「必ず増える」とは言えない
・「必ず引用される」という保証、専用設定だけの提案、AIでの記事の量産には、注意する
・AIO対策の多くは、日々のホームページ運用の延長線上にある。運用の中で整えるという選択肢もある
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この記事の執筆者

藤田 真季|ウェブ担さん・マーケティング担当
国立大学卒業後、某大手アパレルメーカーの総合職として店舗運営を経験後、EC業界に転身。顧客視点に立ちながらCVR改善やCRMなど幅広く経験し、実績を積む。その後株式会社アイデアランプに参画し、「定額制Web運用代行サービス|ウェブ担さん」のディレクター兼マーケターに就任。コストを抑えながら高品質なWeb運用支援を提供し、多くの企業のマーケティング課題やWeb業務効率化に向けて支援している。







