「ブログやオウンドメディアを始めたが、更新が続かない」
「企画する人も、書く人も、社内にいない」
「以前外注したが、費用対効果が分からず、解約してそのままになっている」
ウェブ担さんへのご相談でも、コンテンツを始めたものの、続けられない、成果が見えない、というお悩みをお聞きすることが多くあります。
結論から言うと、オウンドメディアは、「始めること」よりも「続けること」が難しく、運用代行は、自社が回せない部分を補うために使うのが基本です。企画・制作・投稿・分析・リライトのうち、どこを任せ、どこを自社に残すかを決めると、費用も効果も判断しやすくなります。この記事では、依頼できる仕事、料金の型、成果の見方、小さく始めて続ける進め方を整理します。
更新日:2026年10月21日
コンテンツマーケティングの基本と、中小企業の始め方は、こちらの記事で解説しています。この記事は、その「運用の外注」に絞った内容です。
【相談事例】「作って終わり」の次に、つまずくところ
コーポレートサイトやオウンドメディアについてのご相談は、「作ったあと」の運用で、つまずく声が目立ちます。実際に寄せられる声を、整理しました。
・「コーポレートサイトを作ったが、その後どう運用すればいいか分からない」
・「更新しようとは思っているが、誰が何をすればいいのか、整理できていない」
・「以前外注したが、費用対効果が全く分からず、結局解約して、そのまま放置になっている」
つまずきの原因は、「ノウハウ」より「体制」にあることが多いのが実情です。誰が企画し、誰が書き、誰が公開し、誰が数字を見るのか。この役割分担が決まっていないと、更新は止まります。運用の考え方は、こちらの記事でも解説しています。
業種に合わせた、コンテンツマーケティングの始め方と事例は、不動産会社向けの記事でも紹介しています。
オウンドメディア運用の仕事は7つ
「運用代行」といっても、中身は複数の仕事の集まりです。どの仕事を任せたいのかを、先に整理しましょう。
| 仕事 | 内容 | 自社でやること | 代行に任せられること |
| ①戦略・テーマ設計 | 誰に、何を伝え、何を成果とするかを決める | 事業の方針・強みを伝える | キーワード調査、テーマの優先順位づけ |
| ②企画・構成 | 記事ごとの見出しと、盛り込む情報を決める | 内容を確認する | 構成案の作成 |
| ③取材・素材の用意 | 事例・数字・写真・FAQを集める | 一次情報の提供(ここは自社にしかできない) | ヒアリングの実施、素材の整理 |
| ④執筆・編集 | 原稿を書き、読みやすく整える | 専門的な内容の確認 | 執筆・編集・校正 |
| ⑤入稿・公開 | ホームページに投稿し、表示を確認する | 公開の最終判断 | 投稿・画像の設定・確認 |
| ⑥分析 | アクセスや問い合わせの数字を見る | 結果の確認 | レポートの作成、改善点の提案 |
| ⑦リライト・改善 | 成果の出た記事を伸ばし、古い記事を直す | 内容の確認 | 記事の更新・見直し |
このうち③の「一次情報の提供」は、自社にしか書けない情報です。ここを外注先に任せきりにしないことが、成果につながる記事の条件になります。記事づくりを外注するときの考え方は、こちらで解説しています。
内製・外注・併用|どれを選ぶか
| 進め方 | 向いている場合 | 注意したい点 |
| すべて内製 | 専任の担当者がいて、時間も確保できる | 担当者の異動・退職で、止まりやすい(属人化) |
| すべて外注 | 社内に担当者がおらず、立ち上げを急ぎたい | 自社の一次情報が入らず、一般論の記事になりやすい |
| 併用(おすすめ) | 情報は自社が出し、構成・執筆・入稿・分析を外注する | 役割分担と、連絡の手段を、先に決めておく必要がある |
中小企業では、「自社がネタと事実を出し、代行が文章化・公開・分析を担う」併用型が、現実的です。記事コンテンツの作り方と、運用の考え方は、こちらの記事で解説しています。
代行の範囲と、料金の型
料金の型は、依頼する範囲で変わります。金額そのものよりも、「何が含まれているか」を、そろえて比べることが大切です。
| 依頼の範囲 | 主な内容 | 料金の型の例 |
| 企画・構成のみ | テーマ設計、構成案の作成 | 単発、または月額のコンサル |
| 制作のみ | 記事の執筆・編集・校正 | 記事単価、または文字単価 |
| 運用一式 | 企画から、制作・公開・分析・リライトまで | 月額固定(本数を決める) |
| 定額(稼働時間の範囲) | ホームページの更新や、他の運用業務とあわせて依頼 | 月額の定額(稼働時間の範囲内) |
記事単価や文字単価の目安は、前半でご紹介した記事作成の記事で整理しています。集客施策全体の費用感は、Web集客の代行の記事をご覧ください。
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成果は、何を見て判断するか
| 見る指標 | 確認する場所 | 見るときのポイント |
| 記事ごとの表示回数・クリック数 | Googleサーチコンソール | どの記事が、どの言葉で見られているか |
| サイト全体のアクセスと流入元 | GA4 | 検索・直接・SNS・AIなど、流入元ごとの変化 |
| 問い合わせ・資料請求などの成果 | GA4(キーイベント) | アクセス数ではなく、成果の数で判断する |
| AI機能での表示 | サーチコンソール(生成AI機能)、AIへの質問テスト | 表示回数であり、クリック数ではない点に注意する |
成果の計測が正しくできていないと、記事の良し悪しが判断できません。計測の確認方法と、アクセスが減ったときの原因の切り分けは、こちらの記事が参考になります。
なお、効果が見えるまでには、一般に数か月単位の時間がかかります。短期間で結論を出さず、同じ指標を、同じ頻度で見続けましょう。
中小企業が「小さく始めて、続ける」ための5ステップ
| ステップ | やること | ポイント |
| ①問い合わせに近いテーマを選ぶ | お客様が実際に聞いてくる質問から、3〜5本を決める | アクセスが多いテーマより、依頼に近いテーマを優先する |
| ②一次情報を集める | 事例・数字・FAQ・現場の気づきを、まとめる | 自社にしかない情報を、必ず入れる |
| ③書いて、公開する | 結論を先に、表や手順で整理して書く | 公開日と、執筆者・更新日を明記する |
| ④数字を見て、直す | 1〜3か月後に表示や流入を確認し、リライトする | 古い記事の見直しも、運用の一部 |
| ⑤テーマを広げる | 成果の出た型で、次のテーマを増やす | 「できること・できないこと」「ランキング」「ガイド」など、問いに答える型が強い |
AIに引用されやすい書き方や、記事の「型」は、こちらの記事で解説しています。
更新が続かない原因と、対策
| 原因 | 対策 |
| 担当者が決まっておらず、兼任の人の手が空いたときだけ進む | 役割分担を決め、代わりの担当者も決めておく |
| ネタが尽きる | お客様からの質問・相談を、ネタ帳として記録する |
| 成果が見えず、やる気が続かない | 月に1回、同じ指標を見る時間を決める |
| 古い記事が、そのまま放置される | リライトの対象を、数字で選ぶ(表示は多いが、クリックが少ない記事など) |
| 外注先に、情報が伝わらない | 事例・数字・FAQを、まとめて渡す。連絡手段を決めておく |
リライトの考え方は、こちらの記事で解説しています。
運用代行と、うまく進めるための役割分担
代行を使い始めたあとに、つまずきやすいのが、「誰が、何を、いつまでに」という運用のルールです。次の4点を、最初に決めておきましょう。
| 決めること | 決め方の例 |
| 記事の確認フロー | 構成案→原稿の順に、自社が確認する。確認の期限を、あらかじめ決めておく(例:依頼から3営業日以内) |
| 一次情報の渡し方 | 事例・数字・FAQを、まとめる場所(共有フォルダやチャット)を決める。個人情報は、匿名化する |
| 連絡手段 | 普段使っているチャットツール(Slack・Chatworkなど)で、気軽に相談できるようにする |
| 月次の振り返り | 公開した記事の数字を、月に1回、見る場面をつくる。次月のテーマを、そこで決める |
こうしたルールを決めておくと、担当者が替わっても、運用が止まりにくくなります。
委託先を選ぶときの7つの質問
①企画・制作・公開・分析・リライトのうち、どこまでが含まれるか
②自社の事例や数字を、記事に反映する仕組み(ヒアリングなど)があるか
③AIを使う場合の方針と、事実確認の体制
④成果を、問い合わせ数など事業の指標で報告してくれるか
⑤ホームページへの入稿・公開まで、任せられるか
⑥管理画面の権限と、記事の著作権が、自社に残るか
⑦契約期間と、解約の条件
ホームページの更新と一緒に、運用をまとめて任せる
「記事だけでなく、ホームページの更新や、SNS、アクセス解析まで、まとめて任せたい」という場合は、定額制の「ウェブ担さん」が向いています。専属のチームが、稼働時間の範囲内で、更新・記事の投稿・SNS・分析などを対応し、作業内容は毎月レポートで共有されます。月額5万円からです。
どこから手をつければよいか分からない段階でも、現状の整理から、ご相談いただけます。
よくある質問
Q. オウンドメディアの運用代行は、いくらくらいかかりますか?
A. 依頼の範囲で大きく変わります。企画のみ・制作のみ・運用一式で、料金の型が異なります。ウェブ担さんは、月額5万円からの定額制で、ホームページの更新や記事の投稿などを、稼働時間の範囲内でまとめて依頼できます。
Q. 記事は、月に何本くらい公開すればよいですか?
A. 本数だけでは決まりません。お客様の悩みに近く、問い合わせにつながりやすいテーマを、質の高い記事にして、公開後に数字を見て改善することを優先してください。続けられる本数から、始めるのが現実的です。
Q. 効果が出るまで、どれくらいかかりますか?
A. 一般に、数か月単位の時間がかかります。短期間で判断せず、同じ指標を継続して見て、記事のリライトを重ねることが大切です。
Q. 自社に、書ける人がいなくても依頼できますか?
A. 依頼できます。ただし、事例・数字・FAQなど、自社にしかない情報の提供は、自社で行う必要があります。ヒアリングを通じて、情報を引き出す形で進める会社が多くあります。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
・オウンドメディアは、始めることより、続けることが難しい。運用代行は、自社が回せない部分を補うために使う
・運用の仕事は、戦略・企画・取材・執筆・入稿・分析・リライトの7つ。一次情報の提供は、自社でしかできない
・進め方は、自社が情報を出し、代行が文章化・公開・分析を担う併用型が、中小企業には現実的
・成果は、アクセス数ではなく、問い合わせ数などの成果の指標で、数か月単位で判断する
・小さく始める5ステップは、テーマ選定→一次情報の収集→公開→数字を見て修正→テーマの拡大
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この記事の執筆者

藤田 真季|ウェブ担さん・マーケティング担当
国立大学卒業後、某大手アパレルメーカーの総合職として店舗運営を経験後、EC業界に転身。顧客視点に立ちながらCVR改善やCRMなど幅広く経験し、実績を積む。その後株式会社アイデアランプに参画し、「定額制Web運用代行サービス|ウェブ担さん」のディレクター兼マーケターに就任。コストを抑えながら高品質なWeb運用支援を提供し、多くの企業のマーケティング課題やWeb業務効率化に向けて支援している。











