「制作会社から保守契約を勧められたが、何をしてくれるのか分からない」
「毎月保守費を払っているが、内訳が見えない」
「保守と運用、管理は何が違うのか、整理できていない」
ウェブ担さんへのご相談でも、ホームページの保守についての疑問や不満を、お聞きする機会が多くあります。
結論から言うと、ホームページの保守とは、公開したサイトを「安全に、正しく表示される状態」で維持するための作業です。小規模なサイトの保守費は、複数の解説記事で月額5,000円〜3万円前後が一つの目安とされていますが、金額そのものより、「その金額に何が含まれるか」を見ることが重要です。この記事では、保守で行う作業、運用・管理との違い、費用の考え方、依頼先の選び方までを整理します。
更新日:2026年10月20日
ホームページ運用の業務内容の全体像は、こちらの記事で解説しています。この記事は、その中でも「保守」に絞った内容です。
【相談事例】保守についての「分からない」は、3つに集約されます
ウェブ担さんにいただく保守のご相談は、大きく3つのパターンに分かれます。実際にあった内容を、一般化してご紹介します。
①毎月払っているのに、何をしてもらっているのか分からない
ある税理士事務所様は、前の管理会社の請求内容が「ブラックボックス」だったとお話しされていました。月々の請求書には「保守管理費 一式」としか書かれておらず、更新作業が何件あったのか、セキュリティ対策がいつ実施されたのかといった内訳は、示されていなかったそうです。
②修正のたびに「別途お見積り」で、総額が膨らんでいた
製造業のG社様は、製品情報や価格の修正を依頼するたびに、数千円〜数万円の追加費用が発生していました。見積もりの承認待ちの間は情報が古いまま公開され、1年分の請求書を合計してみると、実際の支払い総額は基本料金の2〜3倍になっていたそうです。その後、改修回数無制限のプランに切り替えて、費用が安定しました。
③そもそも、保守の契約がない
地域でWebサイトを運営する団体様のご相談では、前任のご担当者が退職し、制作元との保守運用の契約も、現在は結ばれていない状態でした。技術に詳しい担当者がいないため、セキュリティ対策と管理体制の欠如が最大の不安だった、とのことです。
3つに共通しているのは、「保守に何が含まれていて、誰が担当しているのか」が見えていないことです。以降では、この「見えない」部分を、順番に整理していきます。
保守・運用・管理の違い|言葉の整理
「保守」「運用」「管理」は、会社によって使い方が異なります。まず、一般的な整理を押さえておきましょう。
| 言葉 | 一般的な意味 | 主な作業 |
| 保守 | サイトを安全に、正しく表示される状態で「維持する」こと(守りの仕事) | サーバー・ドメイン・SSLの管理、CMSの更新、バックアップ、セキュリティ対策、障害対応 |
| 運用 | サイトを使って成果を出すために「活用する」こと(攻めの仕事) | お知らせ・ブログの更新、SEO、SNS、アクセス解析、改善提案 |
| 管理 | 保守と運用をまとめて指すことが多い。会社によって定義が異なる | 上記の全体、または窓口・進行の管理 |
「ホームページ管理費」という名目の請求には、維持費(サーバー・ドメイン・SSL)、管理費(保守作業)、運用費(更新や集客)が、まとめて含まれていることがあります。契約書や見積書で、どの作業が含まれているかを確認することが大切です。
保守で行う8つの作業
一般的な保守で行う作業を、「行わないとどうなるか」とあわせて整理しました。
| 作業 | 内容 | 行わないと起きること |
| ①サーバー・ドメインの管理 | 契約の更新、障害や容量の確認 | 更新を忘れると、サイトが表示されなくなる |
| ②SSL証明書の管理 | 有効期限の確認と更新 | ブラウザに「保護されていない通信」と表示され、信頼を損なう |
| ③CMS・プラグインの更新 | WordPressなどの本体・プラグイン・テーマを最新の状態に保つ | 既知の弱点が残り、改ざんなどの原因になる |
| ④バックアップ | 定期的な取得と、復元できる状態の維持 | 壊れたときに、元に戻せない |
| ⑤セキュリティ対策 | 不正アクセスや脆弱性への対応 | 情報漏えい、改ざん |
| ⑥障害対応 | 表示されない・ログインできないなどの原因調査と復旧 | 復旧が遅れ、機会損失が出る |
| ⑦軽微な修正 | テキスト・画像の差し替えなど | 情報が古いまま公開され続ける |
| ⑧稼働状況の確認・報告 | 月次などの状況報告 | 何をしてもらっているか分からなくなる |
特に、SSL証明書の期限切れは、「知らないうちに放置されてしまう」ケースが多く、気づいた時点での確認が重要です。
保守を怠ると起きること
保守が止まると、次のような問題が、少しずつ積み重なっていきます。
・CMSやプラグインの更新が止まり、改ざんや不正アクセスの原因となる弱点が残る
・SSL証明書やドメインの期限切れで、サイトが表示されなくなる
・更新したら表示が崩れたが、誰も気づかない(更新後の確認がない)
・担当者が退職して、ログイン情報や契約情報が分からなくなる
・情報が古いまま放置され、お客様や取引先からの信頼を損なう
WordPressの更新は、放置してもリスクがあり、無計画に行っても不具合の原因になります。更新の進め方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ホームページ保守の費用相場と、料金のしくみ
保守費用は、「どこまでの作業を含めるか」で大きく変わります。複数の解説記事で示されている、一般的な目安を整理しました(あくまで目安で、サイトの規模や契約内容によって異なります)。
| 範囲 | 主な内容 | 月額費用の目安 |
| インフラの維持のみ | サーバー・ドメイン・SSLの管理 | 数千円〜(5,000円前後とされる例が多い) |
| 保守(標準) | 上記+CMS更新・バックアップ・障害対応 | 1万円〜3万円前後 |
| 保守+軽微な修正・更新 | 上記+テキスト・画像の修正、お知らせの更新 | 数万円(回数や範囲で変動) |
| 運用まで含む | 上記+SNS・記事制作・アクセス解析などの集客施策 | 5万円〜(ウェブ担さんの定額プランは月額5万円から) |
金額と同じくらい重要な「追加費用のかかり方」
| タイプ | 特徴 | 注意したい点 |
| 都度見積もり型 | 修正のたびに見積もりが発生する | 修正が増えるほど総額が膨らむ。承認待ちで更新が遅れる |
| 月○回まで型 | 月の回数や時間に上限がある | 上限を超えた分の扱いを確認する |
| 回数無制限型 | 軽微な修正に回数の制限がない | 「軽微」の範囲(デザイン変更・ページ追加は別料金か)を確認する |
保守だけを、費用を抑えて任せたい場合は、保守管理に特化した「ウェブ担さんJr.」(月額5,000円から、更新・改修の回数は無制限)もあります。詳しくは、後半で紹介します。
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自社でできること/専門家に任せたほうがよいこと
| 自社で対応できること | 専門家に任せたほうがよいこと |
| サーバー・ドメインの契約名義と更新期限の確認 | CMS・プラグインの更新と、更新後の動作の検証 |
| 管理画面のアカウントの棚卸し(退職者のID削除) | 脆弱性への対応、改ざんされた場合の復旧 |
| 問い合わせフォームのテスト送信と、通知先の確認 | バックアップからの復元手順の確認 |
| お知らせ・テキストなど、簡単な更新 | サーバー環境の調査、セキュリティ設定の見直し |
確認は自社でもできますが、見つかった問題への対応には、専門知識が必要になることが少なくありません。確認すべき項目は、こちらの記事で整理しています。
依頼先は4タイプ|それぞれの特徴
| 依頼先 | 向いている場合 | 注意したい点 |
| 制作した会社 | サイトの構造を一番よく知っている。窓口を一本化したい | 新規制作が優先され、対応が後回しになることがある |
| 保守専門の会社 | 保守の範囲を明確にして、費用を抑えたい | 更新や集客の相談は、対象外のことがある |
| フリーランス(個人) | 費用を抑え、小回りの利く対応がほしい | 担当者の病気・休暇・連絡不能で、対応が止まるリスクがある |
| Web運用代行(チーム型) | 保守に加えて、更新・SNS・集客まで任せたい | 保守だけなら、費用が割高になる場合がある |
担当者の急な退職や休暇による対応の停止は、実際のご相談でも、不安の声として多く挙がります。専属のチーム体制であれば、こうした停止のリスクを避けやすくなります。
今の保守会社の対応に不満がある場合は、判断の目安をこちらで解説しています。
契約前に確認したい7項目
| 確認項目 | 確認する内容 |
| ①含まれる作業 | サーバー・CMS更新・バックアップ・障害対応・軽微な修正のうち、何が含まれるか |
| ②軽微な修正の範囲 | 回数制限の有無と、「軽微」の定義(デザイン変更・ページ追加の扱い) |
| ③追加費用の発生条件 | どんな場合に、いくら別料金になるか |
| ④対応のスピード | 依頼から対応までの目安と、緊急時の連絡先 |
| ⑤連絡手段 | メール・チャット・電話など、普段使うツールに対応しているか |
| ⑥報告の内容 | 何を・どの頻度で報告してもらえるか |
| ⑦名義・権限・契約期間 | 契約者が自社か、管理者権限は自社が持つか、解約の条件や予告期間 |
特に⑦は、後から問題になりやすい項目です。他社が作ったサイトの保守を移す場合の手順は、こちらで解説しています。
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「作り直しはせず、保守だけを任せたい」「保守費を見直したい」という方には、ホームページの保守管理に特化した「ウェブ担さんJr.」がおすすめです。
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なお、更新やSNS、集客施策まで含めて任せたい場合は、定額制のWeb運用代行「ウェブ担さん」(月額5万円から)をご検討ください。
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よくある質問
Q. 保守契約は、必ず結ばなければいけませんか?
A. 義務ではありません。ただし、更新・バックアップ・障害対応を「誰が担当するのか」は、決めておく必要があります。契約がない状態は、誰も見ていない状態になりやすく、セキュリティや期限切れのリスクが高まります。
Q. 保守は、自分でもできますか?
A. 一部は可能です。契約の更新期限の確認、アカウントの棚卸し、フォームのテスト送信などは、自社でも行えます。CMSの更新や障害の復旧は、専門知識が必要になることが多いため、無理に自社で抱え込まないことをおすすめします。
Q. 他社が作ったホームページでも、保守だけ頼めますか?
A. 頼めます。ウェブ担さんJr.でも、他社が作ったサイトの乗り換えに対応しています。必要な情報のそろえ方は、「他社が作ったホームページの保守だけ依頼したい」の記事で解説しています。
Q. 保守と運用代行の違いは何ですか?
A. 保守は、サイトを安全に維持する守りの仕事で、運用代行は、更新・SNS・集客など、成果を出すための攻めの仕事まで含みます。保守だけなら、費用を抑えやすい一方、集客までは担当しないのが一般的です。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
・ホームページの保守とは、公開したサイトを安全に、正しく表示される状態で維持する作業
・保守は守りの仕事、運用は攻めの仕事。「管理」は両方を指すことがあり、会社によって定義が異なる
・保守で行う作業は、サーバー・ドメイン・SSL、CMS更新、バックアップ、セキュリティ、障害対応、軽微な修正、報告の8つ
・費用は含まれる範囲で変わる。金額だけでなく、追加費用のかかり方(都度見積もりか、回数無制限か)を確認する
・契約前は、含まれる作業・軽微な修正の範囲・追加費用・対応スピード・名義と権限を確認する
・保守だけを任せたいなら、月額5,000円からのウェブ担さんJr.という選択肢がある
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この記事の執筆者

藤田 真季|ウェブ担さん・マーケティング担当
国立大学卒業後、某大手アパレルメーカーの総合職として店舗運営を経験後、EC業界に転身。顧客視点に立ちながらCVR改善やCRMなど幅広く経験し、実績を積む。その後株式会社アイデアランプに参画し、「定額制Web運用代行サービス|ウェブ担さん」のディレクター兼マーケターに就任。コストを抑えながら高品質なWeb運用支援を提供し、多くの企業のマーケティング課題やWeb業務効率化に向けて支援している。










