「SSL証明書って何となく聞いたことはあるけど、有効期限があるとは知らなかった」
「サイトを見たら『保護されていない通信』と表示されている。これって放っておいて大丈夫?」
「そもそも誰が管理しているのかわからず、確認のしようがない」
ウェブ担さんへのご相談でも、SSL証明書に関するお悩みは決して珍しくありません。
結論から言うと、SSL証明書の有効期限切れは「知らないうちに放置されてしまう」ケースが非常に多く、気づいた時点で早めに確認・対処することが何より大切です。
この記事では、実際にあった電気設備工業F社様の実例とあわせて、有効期限切れが起きる原因・今すぐできる確認方法・正しい対処法を解説します。
作成日:2026年8月4日
「そういえばサイトに誰も入れなくて」——電気設備工業F社様の実例
これはウェブ担さんにご相談いただいた、電気設備工業F社様(仮名)の実例です。
Microsoftのライセンス契約がきっかけだった、何気ない会話
F社様とは、もともとMicrosoftのライセンス契約でお取引のあったお客様でした。ある打ち合わせの雑談の中で、「そういえば親会社が変わったり、採用担当が入れ替わったりして、ホームページに誰も入れる人がいなくて、ずっと更新できていないんですよね」というお話が出たそうです。
気になって確認したら、SSL化されていなかった
気になって拝見したところ、サイトがSSL化(https化)されておらず、「保護されていない通信」と表示される状態のまま放置されていたことがわかりました。親会社の変更や担当者の入れ替わりが重なり、そもそも誰も気づける状態ではなかったんです。
丸ごと引き取って対応し、大変喜ばれた
SSL化の対応とあわせて、ホームページ全体の管理をウェブ担さんで丸ごと引き取らせていただきました。ご担当者様からは「誰に相談すればいいかもわからなかったので、本当に助かった」と大変喜んでいただけました。
SSL証明書の有効期限切れとは何か
そもそもSSL証明書とは
SSL証明書は、ホームページと訪問者の間でやり取りする情報を暗号化し、通信を安全に保つための仕組みです。SSL証明書が導入されているサイトはURLが「https」から始まり、ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されます。
有効期限が切れるとどうなるか
SSL証明書には有効期限があり、期限が切れるとブラウザに警告が表示されるようになります。無料のSSL証明書は90日程度、有償の証明書でも最長で397日(約13ヶ月)程度が期限の目安とされており、どちらも定期的な更新が前提の仕組みです。近年はこの期限がさらに短くなる方向で業界全体が動いており、「一度設定したら安心」ではなく、継続的な管理がますます必要になっています。
なぜ有効期限切れに気づかず放置されるのか
自動更新の設定がされていない
サーバーによっては自動更新が標準で有効になっていますが、設定によっては手動更新が必要なケースもあります。導入時にどちらの設定になっているかを把握していないと、期限が近づいても気づけません。
更新通知の届く先が誰にもわかっていない
更新期限が近づくと通知メールが送られる仕組みになっていることが多いのですが、その送信先が過去の担当者の個人アドレスのままになっているケースは少なくありません。
担当者の異動・退職・親会社の変更などでサイト管理者が不在になる
F社様のように、組織の変化のタイミングでサイトの管理者が誰もいない状態になってしまうことは、決して珍しいことではありません。
SSL証明書の期限切れを放置するとどうなるか
SSL証明書の期限切れを放置すると、次のような影響が出てきます。
| 影響 | 内容 |
| 訪問者への警告表示 | 「この接続ではプライバシーが保護されません」などの警告が表示され、訪問者が離脱しやすくなる |
| 問い合わせ・売上の機会損失 | 警告を見た訪問者が不安になり、問い合わせや購入をためらう |
| 信頼・印象の低下 | 「今も運営されているサイトなのか」「セキュリティ意識が低い会社なのでは」と思われてしまう |
| フィッシングサイトと誤解されるリスク | 警告表示によって、悪意のあるサイトと勘違いされてしまう可能性がある |
F社様のケースでも、気づかれないまま長期間この状態が続いていました。実害が出てからでは遅いため、早めの確認が重要です。
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SSL証明書の状態を今すぐ確認してもらう
今すぐ確認する方法
ブラウザで鍵マークを確認する
自社サイトをブラウザで開き、アドレスバーに鍵マークが表示されているかを確認しましょう。鍵マークがない、もしくは警告アイコンが出ている場合は要注意です。
実際にURLがhttpsになっているか確認する
アドレスバーのURLが「https://」から始まっているかを確認します。「http://」のままになっている場合、SSL化自体がされていない可能性があります。
証明書の有効期限を確認するツールを使う
鍵マークをクリックすると証明書の詳細と有効期限を確認できます。あわせて、SSL証明書の状態を無料でチェックできるオンラインツールを使う方法もあります。
期限切れに気づいたときの対処法
契約しているサーバー会社・制作会社に確認する
まずはサーバーの契約先や、サイトを制作した会社に連絡し、SSL証明書の状況を確認しましょう。多くの場合、管理画面から更新・再設定が可能です。
管理者が不明な場合の調べ方
F社様のように「誰が管理しているかわからない」場合は、ドメインの登録情報やサーバーの契約書類を確認するところから始めます。それでも不明な場合は、第三者に現状を確認してもらうのが確実です。
今後放置しないための予防策
自動更新の設定にしておく
可能な限り自動更新の設定にしておくことで、手動での更新忘れを防げます。
通知の届く先を複数人にしておく
更新通知が特定の個人にしか届かない状態は、その人の退職・異動時にそのまま放置されるリスクにつながります。複数人に届くよう設定しておきましょう。
管理を外部に任せるという選択肢
F社様のように、組織の変化でサイト管理者が不在になるケースは今後も起こり得ます。Web運用代行に管理をまとめて任せておけば、担当者が変わってもサイトの安全性が保たれる体制を作れます。
今すぐできる!SSL証明書チェックリスト
最後に、今すぐ確認できるチェックリストをまとめました。
☐ 自社サイトのURLが「https://」から始まっている
☐ アドレスバーに鍵マークが表示されている(警告アイコンが出ていない)
☐ SSL証明書の有効期限があとどれくらい残っているか把握している
☐ 自動更新の設定になっているか確認できている
☐ 更新通知の届く先が、現在も在籍している複数人になっている
☐ サーバー・ドメインの契約先と、その連絡先を把握している
1つでも当てはまらない場合は、放置せず早めに確認することをおすすめします。
よくある質問
Q. SSL証明書の期限切れに気づかず放置していた場合、すぐに直せますか?
A. 多くの場合、サーバーの管理画面から再設定することですぐに解消できます。管理者が不明な場合は、まず契約先の確認から始める必要があるため、多少お時間をいただくことがあります。
Q. SSL化されていないと、検索順位にも影響しますか?
A. SSL化はGoogleが推奨している要素のひとつとされています。直接的な影響の大きさは状況によりますが、訪問者の信頼を損なうことによる間接的な影響は十分に考えられます。
Q. 誰が管理しているかまったくわからない場合はどうすればいいですか?
A. ドメインの登録情報やサーバーの契約書類から調べる方法がありますが、それでも不明な場合はWeb運用代行などの専門家に現状を確認してもらうのが確実です。F社様も同様のご相談から対応をスタートしています。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
・SSL証明書には有効期限があり、無料のもので90日程度、有償のものでも最長397日程度が目安で、定期的な更新が前提の仕組み
・自動更新の未設定、通知先の不明、担当者の異動・退職などが重なることで、気づかないまま放置されやすい
・放置すると訪問者への警告表示・問い合わせの機会損失・信頼低下につながる
・鍵マークとURLの確認だけでも、今の状態はすぐにチェックできる
・担当者が変わっても管理が途切れないよう、Web運用代行に任せるという選択肢もある
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この記事の執筆者

藤田 真季|ウェブ担さん・マーケティング担当
国立大学卒業後、某大手アパレルメーカーの総合職として店舗運営を経験後、EC業界に転身。顧客視点に立ちながらCVR改善やCRMなど幅広く経験し、実績を積む。その後株式会社アイデアランプに参画し、「定額制Web運用代行サービス|ウェブ担さん」のディレクター兼マーケターに就任。コストを抑えながら高品質なWeb運用支援を提供し、多くの企業のマーケティング課題やWeb業務効率化に向けて支援している。



