「担当者が辞めて、ホームページを誰も更新できなくなった」
「兼任で手が回らないので、管理を外に任せたいが、何を任せられるのか分からない」
「委託したいが、費用の相場も、選び方も分からない」
ウェブ担さんへのご相談でも、ホームページの管理を外部に委託したい、というお問い合わせを数多くいただきます。
結論から言うと、ホームページの管理を委託するときは、「保守(守る)」と「運用(更新・集客)」のどちらまで任せるかを、先に決めることが出発点です。そのうえで、契約の名義と管理者権限は、委託しても自社が持つのが基本です。この記事では、任せられる範囲、委託先の種類、費用の考え方、契約前のチェック項目を整理します。
更新日:2026年10月20日
ホームページ保守の基本(作業内容・費用相場・依頼先)は、こちらの記事で解説しています。この記事は、その「委託」の側面に絞った内容です。
【相談事例】「管理を委託したい」と思うきっかけ
管理の委託を考え始めるきっかけは、実際のご相談を見ると、いくつかのパターンに分かれます。
①担当者の退職・異動で、誰も分からなくなった
製造業のL社様は、担当者の退職時に引き継ぎ資料が作られておらず、サーバーの契約先、ドメインの管理会社、WordPressのログイン情報のすべてが、退職した担当者の記憶の中にしかない状態でした。ドメインの登録情報から調査を行い、管理体制を立て直しました。
②制作元との保守契約がなく、技術の分かる人もいない
地域でWebサイトを運営する団体様のご相談では、前任のご担当者の退職に加えて、制作元との保守運用契約も結ばれていない状態でした。まず制作元に、現在のサイトの状況と保守の範囲を確認していただき、そのうえで、セキュリティ対策を優先した保守のご提案を進めました。
③複数のサイトをまとめて、1つの窓口に任せたい
複数のドメインにまたがる、合計9つのサイトの保守について、ご相談をいただいた例もあります。サイトごとに別々の会社へ依頼するのではなく、まとめて1つの契約として対応する形になりました。リニューアルは別の会社が担当し、リニューアル後の軽微な修正は、保守の契約内で対応する、という整理です。
管理を委託したいと考えるきっかけの多くは、「担当者が見ていない」「どこに頼めばいいか分からない」という、属人化の状態です。属人化のリスクは、こちらの記事でも解説しています。
「管理」で委託できる仕事は4種類
「ホームページの管理」という言葉には、いくつかの異なる仕事が含まれています。まず、何を任せたいのかを、次の4つに分けて考えましょう。
| 種類 | 内容 | 例 |
| ①保守(技術面の維持) | サイトを安全に、正しく表示される状態に保つ | サーバー・ドメイン・SSL、CMS更新、バックアップ、障害対応 |
| ②更新(コンテンツの反映) | お知らせ・料金・メニューなどの情報を最新にする | テキスト・画像の修正、お知らせの投稿 |
| ③運用(成果を出す) | アクセス解析、SEO、SNS、記事制作などで集客や問い合わせを増やす | 月次レポート、改善提案、ブログ記事の制作 |
| ④窓口(連絡・調整) | 社内外との連絡を一本化し、進行を管理する | 依頼の受付、進捗の共有、他社との調整 |
①だけを任せたいのか、②までか、③まで含めて任せたいのかで、委託先の選び方も、費用の水準も変わります。保守の作業内容は、こちらで詳しく解説しています。
委託先は4タイプ|費用感と注意点
| 委託先 | 向いている場合 | 費用の考え方 | 注意したい点 |
| 制作した会社 | サイトを一番よく知っている会社に任せたい | 保守契約(月額)や、作業ごとの見積もり | 新規制作が優先され、対応が後回しになることがある |
| 保守専門の会社 | 保守の範囲を明確にし、費用を抑えたい | 月額の定額が中心 | 更新・集客までは、対象外のことが多い |
| フリーランス(個人) | 費用を抑え、小回りの利く対応がほしい | 作業単価または月額 | 担当者の休暇・病気・連絡不能で、対応が止まるリスクがある |
| Web運用代行(チーム型) | 保守に加えて、更新・SNS・集客まで任せたい | 月額の定額(稼働時間の範囲内で依頼) | 保守だけなら、費用が割高になる場合がある |
ウェブ担さんのご紹介の場では、「経験3年以上のスタッフがチームで対応するため、担当者の急な退職や休暇による運用停止のリスクを防げる」点を、ご説明しています。個人への委託を検討する場合は、こうした停止リスクへの備えを、確認しておきましょう。
費用の考え方|「範囲」と「追加費用のかかり方」で決まる
管理の委託費用は、任せる範囲で大きく変わります。複数の解説記事では、小規模サイトの保守で月額5,000円〜3万円前後が目安とされ、更新や集客まで含めると、さらに高い水準になります。
| 任せる範囲 | ウェブ担さんの場合の選択肢 | 特徴 |
| 保守を中心に任せる | ウェブ担さんJr.(月額5,000円から。初期費用0円) | 更新・改修の回数は無制限。基本1営業日以内の更新。他社制作サイトにも対応 |
| 更新・SNS・集客まで任せる | ウェブ担さん(月額5万円から。ライト・スタンダード・プレミアムの3プラン) | 専属チームが対応。作業内容は毎月レポートで共有。稼働時間は翌月への繰り越しが可能 |
費用を比べるときは、金額だけでなく、「追加費用がどんなときに発生するか」を必ず確認してください。修正のたびに別途見積もりとなる契約では、実際の支払い総額が、基本料金の2〜3倍になっていた例もあります。
ウェブ担さんでは、問い合わせや相談にかかる時間を、作業の工数にはカウントしない方針で運用しています。「相談するたびに費用がかかるのでは」という不安を、感じにくい体制です。
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委託しても、自社に残すべきもの
管理を外部に委託しても、次の4つは、自社で持っておくことをおすすめします。ここが曖昧だと、解約や乗り換えのときに、大きな問題になります。
| 自社に残すもの | 理由 |
| ドメイン・サーバーの契約名義 | 名義が委託先や前任者の個人だと、契約を替えたときにサイトを動かせなくなるおそれがある |
| CMS・各種ツールの管理者権限 | 委託先を替えても、自社がログインして状況を確認できる状態を保つため |
| 掲載内容の最終判断 | 臨時休業・価格・サービス内容など、事実の決定は、事業の当事者にしかできないため |
| 個人情報の取り扱いの方針 | 問い合わせフォームなどで個人情報を扱う場合、委託先に守ってほしいルールを、自社で決めておくため |
権限や名義が分からない状態からの整理は、前半でご紹介した引き継ぎの記事で解説しています。
委託の進め方|5つのステップ
| ステップ | やること |
| ①現状を把握する | サーバー・ドメインの契約先と名義、CMSの種類、管理画面のログイン情報、既存の保守契約の有無を確認する |
| ②任せる範囲を決める | 保守・更新・運用・窓口のうち、どこまでを任せるかを決める |
| ③複数社に相談する | 相見積もりを取り、含まれる作業と追加費用の条件を、同じ基準で比べる |
| ④契約する | 名義・権限・解約条件・個人情報の扱いを書面で確認する |
| ⑤権限を渡し、運用を始める | 自社がオーナーのまま、委託先に必要な権限だけを付与する |
他社が作ったサイトの管理を、そのまま別の会社に移す場合の準備物と注意点は、こちらでまとめています。
契約前のチェックリスト|8項目
| 項目 | 確認する内容 |
| ①含まれる作業 | 保守・更新・運用のうち、何が契約に含まれるか |
| ②軽微な修正 | 回数制限の有無と、「軽微」の定義 |
| ③追加費用 | どんなときに、いくら別料金になるか |
| ④対応のスピード | 依頼から対応完了までの目安と、緊急時の連絡先 |
| ⑤連絡手段 | メール・LINE・Slackなど、普段の連絡手段に対応しているか |
| ⑥報告 | 作業内容と稼働状況を、どの頻度で報告してもらえるか |
| ⑦名義・権限 | 契約者と管理者権限が、自社になっているか |
| ⑧解約・引き継ぎ | 解約の条件、予告期間、解約時のデータ返却や引き継ぎの範囲 |
契約書の読み方や、解約時の考え方に不安がある場合は、こちらの記事も参考にしてください。
ウェブ担さんJr.とウェブ担さん|どちらを選ぶ?
| こんな状況なら | おすすめ |
| デザインは気に入っている。保守と、簡単な更新を任せたい | ウェブ担さんJr.(月額5,000円から) |
| 今の保守費が高い、追加見積もりが多い、対応が遅い | ウェブ担さんJr.(他社制作サイトの乗り換えに対応) |
| 更新に加えて、SNS・ブログ記事・集客施策まで任せたい | ウェブ担さん(月額5万円から) |
| どちらが合うか分からない | まずは現状をお聞かせください。範囲を整理してご提案します |
ウェブ担さんJr.は、保守管理に特化したプランです。ドメイン・サーバーの管理、バグ修正・障害発生時の対応、基本的なセキュリティ対策が含まれ、LINE・メール・電話で依頼できます。デザインの作り直しは不要で、今のサイトのまま、委託を始められます。
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よくある質問
Q. ホームページの管理を委託すると、自社では何もしなくてよくなりますか?
A. 日々の作業は任せられますが、掲載内容の最終判断(休業・価格など)や、名義・権限の管理は、自社に残ります。連絡が取りやすい体制を作っておくと、委託の効果が高まります。
Q. 他社が作ったホームページでも、管理だけ委託できますか?
A. できます。サーバーやドメインの情報、管理画面の権限が得られれば、サイトを作り直さずに、管理だけを別の会社に移せます。ウェブ担さんJr.でも、他社制作サイトの乗り換えに対応しています。
Q. 担当者が退職して、ログイン情報も分かりません。それでも委託できますか?
A. ご相談いただけます。ドメインの登録情報や、契約書・請求書から、サーバーやドメインの契約状況を調べられる場合があります。状況をお伺いして、整理の進め方をご案内します。
Q. 委託先を、途中で替えることはできますか?
A. できます。ただし、契約の解約条件や、名義・権限が自社にあるかどうかで、手間が大きく変わります。契約前に、解約時の引き継ぎの範囲まで確認しておくことをおすすめします。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
・ホームページの管理は、「保守」「更新」「運用」「窓口」の4種類に分けて、どこまで任せるかを先に決める
・委託先は、制作会社・保守専門会社・フリーランス・Web運用代行の4タイプ。担当者の急な不在リスクと、費用の水準が異なる
・費用は、任せる範囲と、追加費用のかかり方で決まる。保守中心なら月額5,000円から、更新や集客まで含めるなら月額5万円からが、ウェブ担さんの選択肢
・契約名義、管理者権限、掲載内容の最終判断、個人情報の方針は、委託しても自社に残す
・契約前に、含まれる作業・軽微な修正・追加費用・対応スピード・名義・解約条件の8項目を確認する
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この記事の執筆者

藤田 真季|ウェブ担さん・マーケティング担当
国立大学卒業後、某大手アパレルメーカーの総合職として店舗運営を経験後、EC業界に転身。顧客視点に立ちながらCVR改善やCRMなど幅広く経験し、実績を積む。その後株式会社アイデアランプに参画し、「定額制Web運用代行サービス|ウェブ担さん」のディレクター兼マーケターに就任。コストを抑えながら高品質なWeb運用支援を提供し、多くの企業のマーケティング課題やWeb業務効率化に向けて支援している。








