「Web担当者を1人採用して内製化しようと思っているが、それで本当に足りるのか不安」
「外注は費用がかかるイメージがあるが、内製化の方が実は大変なのではないか」
「どちらが正解なのか、判断する基準がわからない」
ウェブ担さんへのご相談でも、「内製化するか外注するか」で悩まれている方によくお会いします。
結論から言うと、内製化と外注のどちらが正解ということはなく、Web運用に求める業務の幅と、それを1人でカバーできるかどうかで判断するのがポイントです。この記事では、実際にあった卸売業J社様の実例とあわせて、それぞれのメリット・デメリットと判断基準を解説します。
更新日:2026年8月18日
「1人採用したら解決すると思っていたら……」——卸売業J社様の実例
これはウェブ担さんにご相談いただいた、卸売業J社様(仮名)の実例です。
Web担当者を1人採用し、内製化を試みた
J社様は、それまで社長が兼任していたホームページ運用を内製化するため、Web担当者を1名採用しました。「これで運用が回る」と考えていたそうです。
1人では専門領域の広さをカバーできなかった
ところが実際に始めてみると、更新作業はできても、SEO・広告運用・SNS運用まで1人でカバーするのは難しく、結局対応できる範囲が限られてしまいました。採用した担当者にすべてを求めるのは、そもそも現実的ではなかったのです。
更新は内製、専門分野は外注という体制に切り替えた
最終的にJ社様は、日常的な更新は社内の担当者が行い、SEOや広告運用などの専門性が必要な部分はWeb運用代行に依頼するという、内製化と外注を組み合わせた体制に切り替えました。「最初からこの形にしておけばよかった」と話されています。
内製化のメリット・デメリット
メリット:社内にノウハウが蓄積される
担当者が社内にいることで、業務の背景や過去の経緯を踏まえた判断ができ、スピード感のある対応がしやすくなります。長期的に見れば、社内資産としてのノウハウが積み上がっていきます。
デメリット:採用・育成のコストと時間がかかる
Web担当者を1人採用するには、採用活動費に加えて年収・社会保険料などのコストがかかります。さらに、採用してすぐに全業務をこなせるわけではなく、育成にも時間が必要です。
デメリット:専門領域が広く、1人ではカバーしきれない
J社様のケースのように、更新・SEO・広告・SNSまですべてを1人に求めるのは、現実的に難しいことが多いです。
デメリット:担当者の退職で振り戻される
せっかく育成した担当者が退職すると、ノウハウが引き継がれず、また振り戻される状態になるリスクがあります。
外注(Web運用代行)のメリット・デメリット
メリット:すでにノウハウを持つチームがすぐに動ける
採用してから育成する時間が不要で、契約直後から専門知識を持ったチームが対応にあたれます。
メリット:複数の専門領域をまとめて任せられる
更新・SEO・広告・SNSといった異なる専門性を、1社にまとめて依頼できます。1人の担当者にすべてを求める必要がありません。
デメリット:社内にノウハウが残りにくい
依頼先に任せきりにしてしまうと、社内に運用の知見が蓄積されにくくなります。定期的な報告・共有の機会を設けることで、この点はある程度補えます。
デメリット:継続的な費用が発生する
月額の契約が基本となるため、継続的にコストが発生します。ただし採用コストや教育コストと比較すると、総額では抑えられるケースも多いです。
内製化と外注、比較してみると
| 比較項目 | 内製化 | 外注(Web運用代行) |
| 立ち上がりの速さ | 遅い(採用・育成が必要) | 早い(契約直後から対応可能) |
| 対応できる専門領域の幅 | 担当者のスキルに依存 | チームで複数領域に対応可能 |
| 社内へのノウハウ蓄積 | 蓄積しやすい | 工夫しないと蓄積しにくい |
| 担当者退職時のリスク | 高い(振り戻される可能性) | 低い(チーム体制のため) |
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うちはどちらが向いているか相談する
どちらが向いているか、判断のポイント
Web運用に求める業務の幅を整理する
「更新だけで十分なのか」「SEOや広告まで含めて成果を出したいのか」によって、1人でカバーできる範囲かどうかが変わります。
社内で育成・引き継ぎができる体制があるか
担当者が1人でも、社内に他にサポートできる人がいれば、退職時のリスクをある程度抑えられます。
予算と時間軸を考える
すぐに専門的な対応が必要なら外注、時間をかけて社内資産を作りたいなら内製化、というように、時間軸によっても向き不向きが変わります。
「内製化しつつ一部を外注する」というハイブリッドという選択肢
J社様が最終的に選んだのは、内製化と外注のどちらか一方ではなく、業務内容によって使い分けるハイブリッドな体制でした。
・日常的な更新作業は社内で対応する
・SEO・広告運用・SNS運用など専門性が必要な部分はWeb運用代行に依頼する
・社内担当者は、外注先とのやり取り・進行管理を担う窓口として機能する
「内製化か外注か」を二択で考える必要はなく、自社の状況に応じて組み合わせるという発想を持つことで、無理なく運用体制を作れます。
よくある質問
Q. 内製化と外注を組み合わせる場合、費用はどれくらいかかりますか?
A. 依頼する業務範囲によって異なります。まずは社内で対応できる範囲と、外注したい範囲を整理した上でご相談いただくと、具体的な費用感をお伝えしやすくなります。
Q. すでに1人採用しているが、これから外注も検討できますか?
A. 可能です。J社様のように、既存の担当者と外注先で役割分担する形で運用を組み立てられます。
Q. 将来的に内製化したいが、まずは外注から始めても大丈夫ですか?
A. 問題ありません。まず外注で運用の型を作り、ノウハウが社内に共有された段階で内製化を進める、という進め方も可能です。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
・内製化と外注に絶対的な正解はなく、Web運用に求める業務の幅と、それを1人でカバーできるかどうかで判断するのがポイント
・内製化は社内にノウハウが蓄積されるが、採用・育成コストと担当者退職のリスクがある
・外注は立ち上がりが早く複数の専門領域をまとめて任せられるが、社内へのノウハウ蓄積には工夫が必要
・「内製化か外注か」の二択ではなく、業務内容によって組み合わせるハイブリッドな体制も選択肢になる
・まずは社内で対応できる範囲と、外注したい範囲を整理することが最初の一歩
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この記事の執筆者

藤田 真季|ウェブ担さん・マーケティング担当
国立大学卒業後、某大手アパレルメーカーの総合職として店舗運営を経験後、EC業界に転身。顧客視点に立ちながらCVR改善やCRMなど幅広く経験し、実績を積む。その後株式会社アイデアランプに参画し、「定額制Web運用代行サービス|ウェブ担さん」のディレクター兼マーケターに就任。コストを抑えながら高品質なWeb運用支援を提供し、多くの企業のマーケティング課題やWeb業務効率化に向けて支援している。





